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Reth 入門 — Rust Ethereum の世界へ
なぜRust Ethereumスタックなのか
レッスン 5 / 11·CONTENT8 分15 XP
コース
Reth 入門 — Rust Ethereum の世界へ
レッスンの役割
CONTENT
順序
5 / 11

レッスン4 — なぜ Solana ではなく Ethereum (Rust) なのか

問い

Solana も Rust 製の高性能チェーン。「Rust + チェーン」で考えるなら Solana が選択肢として浮かぶ。なぜ Reth スタックを選ぶか? 4 つの実利。

原理(最小モデル)

  • EVM エコシステム継承. ウォレット(MetaMask / Rabby)/ ツール(Foundry / Hardhat)/ DEX / ブリッジ / インデクサ / オラクルが全部 EVM 互換、ゼロから作り直し不要。
  • インフラ層カスタマイズ可能. Reth SDK で precompile / state machine / consensus 差し替え可能、Hyperliquid が perp 専用 L1 を構築した実例、Solana は monolithic で改造範囲限定。
  • EVM 知識の業界横断. EVM 互換チェーン(OP / Base / Arbitrum / Polygon / BSC / Avalanche / Berachain / Tempo 等)全部に応用、Solana 知識は Solana 限定。
  • Rust 安全性 + 性能. 両方とも Rust = 同じ強み(メモリ安全 / 高速 / 並列)、Ethereum の wrapping arithmetic + 256-bit 整数 + コンセンサス決定論への対応も Rust が向く。
  • 注意点. 純粋 TPS では Solana 優位な場面あり、Reth 系利点は カスタマイズ性 + 既存資産 + Rust 安全性、「常に高速」とは言えない。

具体例 + ステップで組み立てる

なぜSolanaではなくEthereum(Rust)なのか

「Solanaも高速で、しかもRustだから、わざわざRust EVMを学ぶ意味は?」とよく聞かれる。結論は 「目指す方向性次第」 であり、判断軸を整理する。

比較

項目Reth系(Rust EVM)Solana(SVM)
言語Rust(基盤)+ SolidityRust(基盤+コントラクト)
実行モデル直列/部分並列(ParallelEVM)完全並列(Sealevel)
学習コスト中〜高非常に高い(独自モデル)
将来の柔軟性EVM全体に応用可Solana特化
対象プロジェクトHyperliquid, Tempo, Monad, BerachainSolana, Pyth, Jito, Jupiter

Rust EVM が選ばれる「実利」

  1. EVMエコシステムの流動性: 既存のウォレット、ツール、開発者の知見をそのまま流用可能
  2. モジュール性: 「インフラを自分のアプリに最適化する」ができる(HyperliquidがHyperBFT+HyperEVMでやっていること)
  3. 垂直統合: アプリ層と実行層を一気に最適化できる

どちらを「優先すべきか」

現在のトレンドと汎用性」を重視するなら、Reth系(このコース) が答えになる。Solanaは依然強いが、Rust EVMは「EVM開発体験 × Rust性能」の両取りができる稀有なポジションにある。

2026年の現実 — 「どちらか」ではなく「交差点」

最近の構図は単純な二択ではない。要点は次の3つである。

  • Stripe(fiat側)とSolana(crypto側)を、Rethベースの決済抽象化レイヤー Tempo がつなぐ構図が現れつつある。
  • MetaのUSDC決済でも、「自前チェーン」ではなく既存ネットワーク(Solana + Stripe)が選ばれた。
  • そのため実務上の判断軸は「SolanaかRust EVMか」より、どの流通網に賭けるか へ移っている。

Rust EVM側(このコース)の主戦場は、app-chain(Hyperliquid)、stablecoin決済(Tempo)、L2(Base / OP-Reth)である。Rethは「Stripe of crypto」型インフラの基盤になりつつある。

要点: stablecoinはDeFiの基軸通貨である。stablecoinの決済rail(流通路)を押さえることは、将来のDeFiオンボーディングの道を拓くことでもある。いまはStripe / Tempoが「ユーザーにcryptoを意識させない」抽象化でTradFiを取り込むが、そのrail上にlending・swap・perpsが乗る構造が今後数年の勝負どころになる。Reth/Revmエンジニアは、その rail側とprotocol側の両方を読み書きできる希少人材 である。

次の一歩

役割と相対的な価値が見えたところで、いよいよ Rust環境を構築 していきましょう。

まとめ(3行)

  • 4 実利 = EVM エコシステム継承 + インフラ層カスタマイズ可能 + EVM 知識業界横断 + Rust 共通の安全性 / 性能。
  • Hyperliquid 等が Reth SDK で perp 専用 L1 構築、Solana は monolithic で改造範囲限定、EVM 知識は OP / Base / Arbitrum 等全体に応用。
  • 純粋 TPS は Solana 優位な場面あり、Reth 系利点は カスタマイズ性 + 既存資産 + Rust 安全性、次は Solana / Anchor からの持ち越し(Solana 経験者向け)。